iPhoneではフリーな有料アプリが成り立つ
iPhone というのは、フリーソフトであるにもかかわらず、有料アプリとして稼ぐというスキームが成り立つ、結構面白い環境だと思います。
もちろんここでいっている「フリー」というのは「無料」ではなくて、GNUでいうところの「自由な」という意味。ようするに誰でもソースを見たり改変したり再配布できる、ということ。
ふつー、こういう環境だと他の誰かが無料でアプリを再配布したり、あるいはユーザが自分でコンパイルしてタダで使う、ということを阻止できないので、アプリの売上を得るのが難しい。でも、iPhone の場合はちょっと条件が違います。
- 他の誰かが無料で勝手にアプリを再配布する、ということが考えにくい。なぜなら、バイナリの配布には AppStore配布か、AdHoc配布しかなく、勝手に大量配布するという方法がないから(企業内の配布方法はあるけど、ここではおいとく)。
- アプリを自分でコンパイルして実機で動かすには iPhone Developer Program で年1万くらい払わないといけない。開発者じゃない人がこのためだけにこのプログラムに金を払うことはないだろう。
- アプリの単価がそもそも低めなので、コンパイルする手間を考えるとアプリを買ったほうが安い。
そんなわけで、私は CashFlow と ItemShelf は有料アプリだけどソースを公開しています。ただでさえ iPhone は参考にできるサンプルソースが他の環境に比べ少ないので、ソースはばしばし公開して共有していったほうがいいと思うのです。
あわよくば、誰か改良とかバグ出ししてくれないかなぁ、と思ったりしてるけど、予想通りなーんもこないねぇ。